舞台裏

保守点検とはなんだろう? その1

2022年1月31日

皆さん、こんにちは!
営業部の大竹です。本日も当ブログ、マルモの舞台裏をお読みくださいましてありがとうございます。

2022年になりそろそろ1か月が過ぎようとしています。
御挨拶が遅くなりましたが、この一年が皆さんにとりまして益々、幸多く、実り豊かな年となりますよう
お祈りいたします。

さて、入社してからの勤続年数が長いとはいえ、未知の領域学ぶべきことはまだまだあるなぁと思う今日この頃です。私にとってそのひとつが劇場内で行われている保守点検業務になります。
保守点検は、劇場や講堂という限られた空間でのみ行われる業務のため、営業課で社内の業務に従事している私にはあまりなじみのない仕事です。

そこで!今回は2回に分けて保守点検について私も勉強しながら皆さんにご紹介してゆきたいと思います。

劇場やホールなどで日々開催されている演劇やコンサート。


それは当然ながら Show must go on 

ひとたび幕が上がれば終演まで、あらゆる設備は正常に運転され、公演を止めるようなことがあってはなりません。
ですが、どんな設備でも使用頻度や使用条件、経年による部品の劣化などが原因で変化をきたしてゆきます。
ですので、公演活動に支障をきたさないためにも、私達人間の健康診断と同じように舞台照明の点検整備を行うことでその変化にいち早く気づき、必要に応じた対処をすることがとても重要になります。

保守点検には大別すると2種あります。
「日常保守点検」と「定期保守点検」です。

日常保守点検は施設を管理している方、照明のご担当の方に行っていただく日々のチェックと整備です。
(ご使用になる方々の手で行われる点検です)

『劇場等演出空間電気設備指針』((公社)電気設備学会、(公社)劇場演出空間技術協会 刊行)
では日常保守点検において次の作業を行うことが推奨されています。

1.フェーダーの動作確認
2.操作スイッチ類の動作確認
3.計器及び表示器の動作確認
4.バックアップシステムを有する場合はその動作確認
5.照明器具類の点灯確認と予備電源ケーブル、落下防止ワイヤーの異常確認
6.延長ケーブル、接続器の破損等の確認
7.照明器具類の清掃
8.照明器具類の絶縁試験と接地線の導通チェック
9.主幹盤、調光器盤等のブレーカ目視確認
10.漏電遮断器、漏電警報装置の動作テスト

照明器具については(公社)劇場演出空間技術協会の照明部会で

『演出空間用照明器具を安全に使用するために』という安全手帳(←クリックするとみることができます)をデータで公開しています。
こちらには更新時期や劣化判定基準の点検項目と判断基準の例が記載されていますので是非、ご一読ください。

というわけで今回は日常点検について色々とご紹介sました。

確かに日々のお手入れで気付けることが沢山ありますね!
日常点検を行い不具合などが見つかりましたら、最寄りの営業所までお気軽にご相談ください。

次回はもう一つの保守点検、『定期保守点検』についてご紹介したいと思います。

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